香り豊かなスパイスとハーブを重層的に使うのが中東料理の特徴です。スパイスを多用するというと、インド料理のような辛いものを想像しがちですが、実は中東料理は辛くありません。全般的に穏やかで食べやすい味です。
レモンやヨーグルトなどで爽やかな酸味を加えることが多いのも特徴です。
肉は羊肉、牛肉、鶏肉がよく食べられています。豚肉はイスラム教でもユダヤ教でも禁忌とされています。
主食は米とパンです。大勢の人が集まるときには、大皿に豪快にお米と肉を盛りつけた料理を囲みます。
中東料理では、豆やナッツ、ドライフルーツなども多用されるので、ベジタリアンの多い欧米でも人気があります。
また、ザクロやデーツなど、最近注目を浴びている「スーパーフード」も、中東料理では古来から使われています。
酸味調味料「スマック」や、ミックススパイス「ザータル」、高貴な香りの「ローズウォーター」、一見すると味噌のような濃縮トマトペースト「サルチャ」、コクのある甘酸っぱさの「ザクロペースト」など、中東料理に特徴的な食材がいくつもあります。
それらは日本の一般的なスーパーには売っていないことが多いですが、輸入食品店や通販で、たいていのものは手に入るんですよ。
料理クラスでそれらの使い方や入手方法をご紹介します。
少しですが物販もしています。また、置き換え可能な食材も、可能な限りお伝えします。